「ブログが更新されないってことは、元気な証拠だよね」
大阪から昼飯を食べるためだけに東京へ飛んできた友は、言った。
一瞬、ムッと来そうなセリフではあるが、飯を食うためだけに飛行機に乗ってくる仲だ。
間違いないな、としか思わなかった。
たしかに、関東へ戻ってきてブログを書くことよりも優先したい事項が増えた。
東京へ引っ越してきてから3ヶ月以上が経つが、ブログはほとんど更新していない。
頭の中に文がポツリポツリと浮かぶことはあるけれど、実際に机に向かっている時間がないから、文章になることはない。
プレイステーション2のコントローラーが道端に落ちていた。
PS3やPS4のコントローラーとも似ているが、ケーブルでグルグル巻にされてミノムシみたいになっていたから、PS2のコントローラーで間違いない。
今の小学生はコントローラーにケーブルを巻いて片付けたことがないのだろうか。
車が欲しい、と思っている。
レンタカーやシェアカーではなく、自分の車だ。
物欲はそんなに強い方ではないが、大学生の時からずっと欲しい。
かれこれ3年以上、見ている夢を未だに叶えられていないのは、素直に残念だ。
欲しいなら買えばいいじゃないか、と何度も私自身に呼びかけるが、やはり、私の人生は車だけではない。
他の条件やライフプランを天秤にかけると、自ずと遠ざかっていく。
では、ライフスタイルを変えたらよいではないか。
給料や仕事内容が変わっても、車が必要な地域に住んで、固定費は安く抑えたら問題ないだろう。
生きていく場所は変えてみたいな、と日頃から考えている。
とはいえ、現実は厳しい。地方都市の求人を見たことがあるだろうか。
ワクワクできる仕事や、そこでしかできないことがある人は良い。
ただ、車に乗りたいだけの弱冠24歳が、今の仕事や給料、生活を捨てて、一歩踏み出すには未知で恐ろしすぎる。
その地域に非常に惹かれているとか、そこでしかできないことがあるとか、東京にはないものが大きくなったら、また考えてみるか。
中学校の時の将来の夢は、「社長」だった。
なんとなく会社員になりたくないから、便宜上、社長と言っていただけな気がする。
社長になるには事業が必要だが、その事業内容は10年以上たった今でも微塵も考えていない。
今は、会社員の社会的地位の高さが身に沁みてよく分かり、会社員として生きていくことに納得できるならば、安易に手放すものではないと思う。
特に仕事柄、労務については人並みより詳しい自負があるが、正社員はだいぶ守られていると感じる。
それでも会社から独立してみたい、と思うことがある。
茨の道が待っているというのに、そういった想いが浮かぶのには何か訳があるのかもしれない。
そんな今でも、実際の事業は考えられていない。
仕事では、一日に何万字もの資料や諸々のアウトプットを作るときもあるのに、なかなかこういう文章は脳みそを切り替えないと書けない。
最近、思っていること、しょうもないことを書き連ねるしか、今はできない。
ブログはそんなものでも良いかなと思って、静かな金曜日の夜、たくさんの情報が漂流している海へと流した。
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